世界一周1日目 タイ(1)、カンボジア(2) ~10時間の地獄の陸路国境越えと謎の発熱~
2015.12.21 タイ・バンコク(1ヶ国目)~カンボジア・シェムリアップ(2ヶ国目)
関西国際空港のすき家でのんびりしすぎて飛行機に危うく乗り遅れかけるトラブルがあったものの、現地時間の朝4時(日本時間の6時)にタイ・バンコクのドンムアン国際空港に無事に到着しました。
ひとまず空港を出て、30kmほど離れた中心街にある、
「バックパッカーの聖地」と言われるカオサン通り(多くの旅行代理店や安宿がひしめき合っている)に移動することにしました。
ただ、始発のバスが9時半まで無いらしく、唯一の交通手段のタクシーで移動することにしました。
空港の前にいるタクシードライバーが「500バーツでどうだ!」と声をかけてきます。
地球の歩き方を見ると高くても200バーツと書いてあります。
なんとか値切り、料金を出発前に交渉して決めたものの、
出発して数十分、運転手がゴネはじめます。
「おれんちは遠いんだ、だから帰りの高速代も払ってくれよ!」
「へえ~確かに家遠いって大変やもんな~」
・・・いや、ちょっと待てよ、タクシー運転手の帰りの高速代も払うっておかしくね??
聞いていた噂通り、出発後にごねてぼったくろうとしてくる運転手と30分近く交渉し、
若干ぼったくられたものの無事、カオサン通りに着きました。
↑カオサン通りで迎えた朝焼け
早朝のカオサン通りは人通りがまばらで路上に放置された大量のゴミが強烈な悪臭を放ち、
それに巨大なドブネズミが群がり、ゴキブリがうようよいました。
道端を大きな野犬が歩き回っていました。
あぁいよいよ異国に来たなぁと感じつつ道端のマクドナルドで軽く朝食を食べ、拙い英語で2時間歩き回り交渉し続けた結果、本来予約制?の本日の目的地のカンボジア・シェムリアップ行きのバスのチケットをゲットし、乗り込みました。
↑マクドナルドのトイレから漂う世紀末感・・・
相手の英語の3~4割ぐらいしか聞き取れない中で自分の英語力だけを頼りに(下調べを全くしていないので)旅しなければならないし、
しかも油断すればすぐに偽チケットを売りつけられ、ぼったくられるので、
全員が悪人に見えるという、ものすごい不安感に襲われました。
国境で代わりにビザを取得してやる、うちは最高のバス会社だぜ、おまえたちラッキーだな、
と客引きに言われて信じてバスに乗ったのですが、車内は無人でした。
運転手に本当にビザを取ってくれるのか問い質すと、「I can't speak English」の一点張りです。
料金を前払いされられていたので、いよいよこれは騙されたなと感じました。
不安に襲われながら停車する車内で待つこと15分、多くの欧米系観光客と英語が話せるガイドが乗り込んできました。
このときの安堵感と言ったら言葉にできません。笑
バスは10時間かけて陸路で国境を越え、シェムリアップに着くとのことです。
実は飛行機だと1時間で行けるらしいのですが、節約と冒険心から陸路を選択しました。
車内には20人近くの旅行者がいましたがぼくたち以外は全員英語が母語、
淡々とこなされる説明を必死に聞き取ります。
悪路でスピードを出すため激しく揺れ、さらにハエや蚊が飛び回りたかってくる車内で仮眠をとります。
このころには少しずつ英語に慣れ、不自由なく会話もできるようになってきました。
昔まじめに勉強しててよかった…笑
ありがとう、高校時代の自分・・・
13時ごろ、2時間近くかけて国境でビザを取り、歩いて国境を越えました。
無秩序に走り回るトゥクトゥク、道の両側に広がる果物の露店、舞い上がる砂埃、寄ってくる物乞い…
イメージしていた東南アジアの風景がそこにありました。
↑タイとカンボジアの陸路国境
↑赤土広がる夕暮れのカンボジア
バスは赤土の大平原の太い一本道を延々と走り続け、出発から10時間後の19時に目的地・カンボジアのシェムリアップに到着しました。
ですが、この道中でぼくは体調に異変をきたしていました。
12時頃から悪寒と節々の痛みがあり、14時頃から体感で38℃ぐらい発熱していたのです。
心配をかけまいと同行していたかべには内緒にしていましたが。
これマラリアかな・・・もしかして未知のウイルスか!?死ぬんじゃないか!?
ぼくは睡眠時間をあまり削って遊びすぎると発熱してしまう体質なので、
それだと考えることにしました。
ここ数日、夜遅くまで遊んでたのが原因かな・・・きっとそうよね・・・
ということで夜のシェムリアップの街に繰り出し、たくさん飯を食べ、今夜は早めに寝ることにしました。
露店でローカルフードを食べていると話しかけて来てくれたバックパッカーが紹介してくれたトゥクトゥクドライバーに今夜の宿を選んで連れて行ってもらいました!
↑夜のシェムリアップ
大麻と売春が堂々と横行し、人口の10%がHIVに罹患しているという繁華街の片隅のホテルにチェックインしました。
エアコンとシャワーを同時に使うとブレーカーが落ちる、9ドルの安宿です。
↑ゴキブリがお出迎えしてくれた安宿
一応カンボジアでは大麻は違法らしいのですが、道端では「ハッピーパウダー」という名でピザやジュースに入れて販売もしています。世紀末かよ・・・
部屋に入ると活きのいい巨大ゴキブリがお出迎えしてくれました。ああ・・つらい・・・
そろそろ寝て、あしたの朝には体調も治っていることを信じます!
それではまたあした!
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