世界一周17日目 香港 〜世界三大夜景と人生で最も怖い夜〜
2016.02.24 香港(6ヶ国目)
昨夜野宿していた台湾の桃園国際空港を早朝に出発し、朝10時に香港に到着しました。
飛行機の中で寝てしまったので結局ガイドブックは一度も開かずじまい、入国してから慌てて調べます。
どうやら香港は夜景以外は大した観光地が無さそう(違ったらごめんなさい)です。
空港のマクドで朝飯を食べながらたまたま居合わせたイギリス人バックパッカーと半日旅することにしました。
香港はシンガポールよりも遥かに都会で、超高層ビルの林でした。
彼はぼくと同じく、都会よりも未開の地のほうが好きなタイプらしく、古びた街並みの残るネイザンロード周辺を食べ歩きしつつ散策しました。
この屋台のおっちゃん、めっちゃ食べるの急かしてきてつらかった。笑
何なのかわからんけどうまい。
街中を走るバスはほぼ全て2階建てで、旧イギリス統治領であることを感じさせます。
その2階建てバスの天井がギリギリぶつからない高さに、無数の看板が設置されています。
まさに香港映画の香港のイメージです。
ジャッキーチェンとかが暴れてそう。
古びた通りに何kmにも渡って並ぶ露店には所狭しと怪しげな物が並んでおり、別の通りに入るとこれまた趣の違う店が並んでいます。
ルイヴィトンやシャネルのパチモンが堂々と売ってます。
ドラえもんやキティちゃんも乱用されています。
店頭に袋に入れた金魚や熱帯魚を提げて販売する店ばかりが集まった通りもあります。
これが香港名物なんだとか。
酸欠にならないんでしょうか、心配です。
日が暮れてからは1人になり、世界三大夜景のひとつに数えられるヴィクトリアピーク(街の後ろにそびえる山の頂上)からの夜景を見ました。
函館、神戸、シンガポールなど多くの夜景を見てきましたが、ぼくは香港が断トツでいちばん感動しました。
山を降りてからはフェリーで対岸に渡り、海を挟んだ夜景を見ました。
これまた絶景でした。
その後、宿を探して香港の夜の街をぶらぶらします。
どこも高すぎて泊まることができません、野宿の2文字が頭をよぎります。笑
歩いていると、ムキムキの黒人の客引きが話しかけてきて、いかにも怪しそうな宿を紹介してきます。
ボロボロの雑居ビルの一室で、鍵は半分ぐらいしか閉まらず、廊下にはガラの悪いインド人がたむろしています。
そして目が合うたびに「ハッパ!ハッパ!」と大麻を売りつけてきます。
巻き込まれたくないので必死に逃げます。
カンボジアで味わった「ヘイ!ハッパ!ハッパ!」地獄の再来です。
あとで調べて分かったのですが、このビルは重慶大厦(チョンキンマンション)と呼ばれる有名な安宿の集まる廃墟ビルらしく、現地では度胸試しで入ってみるお化け屋敷的な扱いで、そこそこ有名な観光スポットだったそうです。
もちろんシャワーは冷水しか出ず、真冬にガタガタ震えながら冷水シャワーを浴びました。
寝ようとするとラリった外人が部屋に乱入してきました。
話し相手が欲しかったのかなかなか寝かせてくれません。
ようやく1人になってベッドに入ったのは1時間後ぐらいでした。
部屋の外から不気味な音や叫び声が聞こえるのでめっちゃ怖いです。
ドアを挟んですぐそこにはまだ、大麻を売っているインド人がいるでしょう。
そこでベッドを動かしてドアの前に配置、重さでドアが開かないように固定しました。
目に見えない恐怖に怯えながら眠りにつきます。
あした無事に目が覚めますように。。。
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