世界一周51日目 ミャンマー(16) 〜人生で一番の絶景・バガンの朝焼け〜
朝5時、辺りはまだ真っ暗な中、ヤンゴンを出発したバスは
バガンの街外れのバスターミナルに到着しました。
眠たい目をこすりながらバスを降りると、
早速タクシーの客引きの激しい攻撃に会います。
いちばん安いタクシーに乗り、バガンの遺跡のひとつで、
朝焼けが最も美しく見えるというシュエサンドー・パヤーに向かいます。
目的地の寺に到着し、裸足になって石段を登ります。
(ミャンマーの寺は全て裸足で入らないといけません)
寺の最上部で日の出を待つこと30分、地平線の彼方がほのかに明るくなり、バガンの遺跡の全貌が明らかになりました。
バガンは40平方キロメートルの広大な平原に、
大小3000以上の仏塔が建ち並んでいます。
地平線の果てまで続く荒野に仏塔だけが建ち並び、
他の人工物が一切無いこの景色は、
おそらく仏塔が建てられた1000年前から全く変わっていないのでしょう。
その朝焼けの様子は言葉には表現できない美しさでした。
同じ場所から朝焼けを眺めていた全ての人があまりの美しさに言葉を失い、ただただ沈黙が広がりました。
遥か彼方まで続く地平線にはうっすらともやがかかり、
その間に浮かぶ仏塔の先端が朝日にキラキラと輝きます。
その日の出を空から見るため、多くの気球が空を舞い始めました。
気球も風景に馴染む茶色で作られており、
まさに絵画の世界が目の前に広がりました。
あまりの絶景に圧倒され、
結局1時間半近くぼーっと景色を眺めていました。
バガンはカンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールと並んで世界三大仏教遺跡の1つです。
他の2箇所は共に世界遺産に指定されていて、共に朝焼けが有名で、
どちらもぼくは以前朝焼けを眺めに訪れましたが、
朝焼けだけでなく規模、雰囲気、全てにおいてこのバガンがずば抜けて素晴らしかったです。
そのあと、宿のあるニャウンウー村に向かいます。
こんやはバガンからインレー湖に向かう夜行バスで夜を明かすのでホテルはいらないのですが、
今日シャワーを浴びなければ4日間も風呂なしで生活することになるので、
さすがに苦しいために宿を取ってシャワーを浴びました。
↑宿にはスーチーさんの写真が。みんな大好きなんやね
1泊1000円の元を取るため、
重いバックパックも部屋に置いて観光に出かけます。
シャワーを浴びたあと1日800円の電動バイクを借り、
村内で朝食を済ませたあと再びバガンの遺跡に向かいます。
↓ここに行かずしてバガンに行ったと言うな!と言われるほどのアーナンダ寺院
↓オールドバガン地区を囲む城壁の入口、タラバー門
↓エーヤワディー川を眺めるブー・パヤー
↓バガンで最も高い寺院・タビイニュ寺院
ミャンマーの女性や子供は多くが頬に泥のようなものを塗っています。
これは「タナカ」というもので、
木の皮をすり潰して水と混ぜて塗ったもので、
日焼け防止や肌の保護の作用があるそうです。
ぼくたちもタナカの木とすり潰す石のセットを買い、
塗ってもらいました。笑
遺跡をまわる道はほとんどが未舗装で、
人がほぼ通らないために砂が深く積もり、
バイクのハンドルを何度もとられるわ道に迷うわ散々でした。笑
仏塔が3000もあるので、どこまで行っても同じ景色が続くので、
本当に道に迷いやすいです。
人も全くいないし。
バガンに行く方は方位磁針必携です。笑
ここまで読んで、
なぜ他の2つの世界三大仏教遺跡であるアンコールワットやボロブドゥールと異なりバガンだけが世界遺産に登録されていないのか、
気になった方もいるかと思います。
その理由が、
ミャンマー政府の遺跡保護に対する姿勢です。
崩れた遺跡を修復する方法が建設当時の方法と違ったり、
遺跡のそばに景色を見渡すためのタワーやリゾートホテルを建てたり、
という姿勢がUNESCOの考えとそぐわなかったからのようです。
↓遺跡の真ん中にどどんと建っているタワー
ただ、間違いなくバガンはぼくがこれまでに見た数十の世界遺産のどれよりもすごかったです。
丸一日使って有名どころの遺跡を全て周り、
ニャウンウー村に帰って夕食を食べました。
ミャンマー料理を売りにしている店で今日もミャンマー料理を食べます。
ミャンマー料理は一言でいえば「油が多い」です。
油が多いというかむしろ、油そのものです。
おかずの浸っているスープが全て油の原液なんです。
もちろんおかずにも油が大量に染み込んでいます。
料理に塩胡椒はほとんどかかっておらず、
かわりに「油」を調味料にしているため、油の味がします。
全部の料理がヌルヌル、
チャーハンを頼んでもヌルヌルの液体に浸かって出てきます。笑
最初に食べた時はリアルに油がしんどすぎてえづきました。
数食食べたいまでも慣れずにかなりしんどいです。
結局ミャンマービールをおかずに米を流し込みました。
おなかが減っているので2軒目、
こちらもミャンマー料理ではなくひたすらミャンマービールを流し込みます。笑
夕食を食べている間に2回、街が全て停電しました。
毎日のことなのか、
人々は誰ひとり動揺もせず普通に過ごしていました。
こうして千鳥足になりながら宿に帰り、
シャワーを浴びてインレー湖行きの夜行バスに乗りこみました。
↑バスはだいたい日本の中古
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