世界一周54日目 ミャンマー(16) 〜最貧地区・ダラ地区〜
15ヶ国目・ミャンマー
インレー湖からの片道12時間の夜行バスは、
途中幾つかの街に止まりつつ、
朝6時にヤンゴン郊外に到着しました。
ダウンタウンに行きたいやつはミニバスに乗り換えろ、
と言われて下車、眠い目をこすりつつ満員のミニバスに乗り込みます。
このミニバス、車内に数百匹は蚊がおり、
まさに地獄絵図でした。
車内の全員が手で蚊を叩き潰すものの蚊は一向に減らず、
気がつけば1時間後の朝7時にダウンタウンのヤンゴン駅に到着しました。
ミャンマー最終日の今日は特に予定がありません。
「ダラ地区」に行くことにしました。
このダラ地区は、ヤンゴンの発展から取り残された最貧地区で、
あらゆる犯罪の温床にもなっています。
素朴なミャンマーの風景が見られる一方、
観光客を狙った犯罪が絶えないため、
現在日本大使館からは注意喚起が行われています。
なので、十分に安全に配慮して行くことにします。
ヤンゴン川を渡り、ヤンゴンとダラ地区を結ぶフェリーは3隻全てが日本政府の寄贈によるもので、
その感謝のしるしとして、パスポートを見せれば日本人は無料で乗ることができます。
まさか自分の納めている税金がこんな遠い異国で役に立っているとは、、、
感慨深いですね。
↑船内には多くの日本への感謝のしるしが
ダラ地区の多くの人は毎日このフェリーに乗って川を渡り、ヤンゴンへと出稼ぎに来ており、
5分おきぐらいに発着する3階建てのフェリーは1000人近くの乗客が乗り、毎便が満員です。
治安の心配からか観光客はぼくたち以外誰もいませんでした。
いくら慣れているとは言え、細心の注意を払って向かいます。
ダラ地区の港に着くと、
予想通り激しいバイクタクシーの客引きに合いました。
ヤンゴン市内の客引きとは皆、目つきの鋭さが違いました。
殺気立った空気が広がり、品定めをするような目で見つめられます。
バイクタクシーに乗って人気のないところに連れていかれて金を脅し取られる、などの犯罪が多発しているらしく、余りに危険なので客引きにはついて行かず、港を離れて歩くことにしました。
1kmほど歩いたところにある露店で朝食を食べることにしました。
もちろん英語は通じないので、適当に注文します。
麺2杯と春巻き4つ、紅茶2杯で140円です。
ぼくたちのできることは、減ってしまった数少ない観光客として、少しでもダラ地区にお金を落とすこと。
このあとにもとにかくたくさん注文します。
日本へのおみやげもいっぱい買いました。
店主と身振り手振りで話していると打ち解け、
フェリーの寄贈の件や他の支援のこともあり、
尋ねられて日本人だと答えると大喜びし、心から感謝されました。
知らん間に日本政府、ええ仕事してるやん!
ありがとう!笑
港に着いたときはあまりの張り詰めた空気に驚きましたが、少し港を離れて歩いてみれば、人々の明るい笑顔に溢れていました。
↓ 露店のトイレはかなり開放的で気持ちよかった。笑
1時間ほど楽しい時間を過ごしてから再び船に乗り、
ヤンゴンへと戻りました。
埠頭からタクシーに乗り、有名なアウン=サン=スーチーさん率いる最大野党・NLD(国民民主連盟)の本部に向かいます。
ミャンマー国民は皆スーチーさんが大好きなようで、
壁にスーチーさんのポスターを貼っている家やレストランをミャンマーじゅうで多く見かけました。
↑バガンの安宿で。
NLD本部は政党の本部とは思えない警備のガバガバさで、
何のセキュリティチェックもなく、
建物の中で暇そうにケータイを弄っているおじさんが1人いるだけでした。笑
その後、近くにある市民公園まで徒歩で向かいました。
ここはミャンマー最大の遊園地で、
ヤンゴン市民のNo.1デートスポットだそうです。
わりと本格的なジェットコースターがあったので挑戦することにしました。
ひしひしと伝わってくるずさんな管理具合、
別の意味の怖さがこみあげてきます。
そのくせに縦回転が3回もある本格仕様、
いろんな意味で富士急ハイランドの数十倍怖い絶叫マシンでした。
↑出発前。笑顔が引きつってます。笑
乗ってるあいだ生きた心地がしませんでした。笑
↓ 遊園地にあった「カラオケ」のアトラクション。誰でも手軽にスター気分になれる!笑
これ日本にあったら流行りそう。笑
遊園地を出たあと、ヤンゴン駅に向かいました。
帰りの飛行機まで時間があるため、
空港の近くまで電車で行ってみることにしたからです。
ヤンゴン駅に着くと電車は3時間に1本、次は1時間半後とのこと。
駅のホームでぼーっと風景を眺めながら時間を潰しました。
↑ヤンゴンの電車やバスの殆どは日本の中古。表示もそのままです。
日本では退屈なこの待ち時間も、異国では幸せです。
10分ほど遅れて列車が到着し、乗り込みます。
列車には窓がなく、吹き抜ける風が心地良いです。
駅につくたびに物売りの人が乗ってきては降りていきます。
「世界の車窓から」気分で列車に揺られながら
いい気分でこの旅最後の移動を楽しみました。
午後3時すぎにヤンゴン空港に到着、無事に出国を終え、
経由地のマレーシア・クアラルンプールを経て
翌朝9時半に日本へ帰りました。
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