世界一周63日目前編 ヨルダン(18)、イスラエル(19) 〜世界一厳しい国境越え・キングフセインブリッジ〜
今回は長いので前編と後編に分けて書きます。
まずは前編、国境越えについて。
国境付近は軍の施設とかが多くて撮影禁止なので今回は写真少なめです。ごめんなさい。
ヨルダンで過ごす最後の朝。
↑宿のバルコニーから眺める早朝の首都アンマンの市街地は美しいです。
イスラエルとの国境へ向かう、7時発のJETTバスに乗るために6時に起きます。
このバスも、ペトラ行きのバスと同じくアンマン市内のJETTバスアブダリオフィスから出発します。
ただ1つ違うのは、
国境行きのバスは事前に予約ができないこと。
当日の朝オフィスでチケットを買うしかありません。
1人10JOD支払い、無事に乗り込みました。
(クレジットカードも使えました)
どこの国でもだいたいそうなんですが、
陸路国境というのは、
ヨルダンーー(ヨルダン側の国境)・・・・緩衝地帯・・・・(イスラエル側の国境)ーーイスラエル
というふうに、国境と国境の間に、どちらの国にも所属しない緩衝地帯というものが存在します。
この緩衝地帯では専用の移動手段(だいたいミニバス)が走っていることが多く、
要するに3台のバスを乗り継いで国境越えしなければいけません。
アンマンから国境のキングフセインブリッジまでは50km、約1時間半。
まずは橋の手前のヨルダンの出国管理施設で降ろされます。
実はこの「キングフセインブリッジ」という国境は正式な国境ではありません。
ヨルダン側が正式な国境として認めていないそう。
なのでヨルダンのアライバルビザの発行はできません。
正式な国境ではない、というと違法な国境、塀の隙間でも通るのか、とイメージしてしまいますが、
立派な入国管理施設や軍の施設が建ち並んでいます。
ただヨルダンのアライバルビザが発行できないので、
自分で大使館で取得したビザを持参しないと、
イスラエル→ヨルダン方向の国境越えはできない、
というややこしいことになっています。
今回はヨルダン→イスラエル方向の国境越えなのでビザは不要、この点は問題ありません。
しかしこのキングフセインブリッジでのヨルダン→イスラエル方向の国境越え、
世界一厳しい陸路国境越えと呼ばれています。
イスラエルと対立しているアラブ諸国(イスラム教の国)に渡航したことがあると、
別室に連れていかれて3〜6時間近く尋問されるそう。
リビア、シリア、スーダン、イラン、イラク等に行ったことがあれば100%アウトです。
東南アジアのイスラム教国(マレーシア、インドネシア、ブルネイ等)に行ったことがある場合はグレーゾーン。
別室に連れて行かれる確率が上がります。
ちなみにぼくはこの1年だけでマレーシアには4回、インドネシアとブルネイも訪れています。笑
ヨルダン側の国境で出国税の10JODを支払い無事出国。
国境と国境の間の緩衝地帯に入ります。
そして今度は先ほどより小さなミニバスに乗り換えます。
そしていよいよ、
国境のキングフセインブリッジを渡ります。
この橋は日本の支援で建てられたらしく、
日本の国旗が刻んでありました。
橋を渡り、最後にして最大の難関であるイスラエルの入国管理施設で降ろされます。
ここでJETTバスとはお別れ。
手荷物検査を済ませ、いよいよ係員の質問が始まります。
イスラエルと対立しているイスラム教の国に行きまくってるぼくは戦々恐々です。
「英語喋れるよね?」
「何人で来たの?」
「イスラエルに来るのは初めて?」
「どこのホテルに泊まる?」
「何日間滞在する?」
ノーマルな質問が続きます。
そしてぼくのパスポートを、穴があくほどじろじろと見ます。
とうとう見つかっちゃいました。
マレーシアのスタンプ×4回分。
やめてえええええ
そこは見ないでえええええええ
入国審査のおっさん「OK!」
え??
いいの???
拍子抜けするほど簡単に入国できました。笑
イスラエル側の空は真っ青に晴れ渡っています。
(そんな気分なだけ)
次に、国境からイスラエル・エルサレムへと向かうミニバスに乗り込みます。
1人42シュケル。(シュケルはイスラエルの通貨、1シュケル=30円ぐらい)
アメリカドルだと15ドルらしい。
持ち合わせのドルで支払います。
バスは満席になるまで出発しません。
待たされること1時間。
ようやく出発です。
何も無い砂漠の中を30km近く走ります。
ところどころオアシスがあり、
そこだけ木が生えて家が建っています。
そして11時すぎにエルサレムの街に着きました。
ひとまず今夜のお宿に向かいます。
エルサレム市内にはトルコのイスタンブールのようなトラム(路面電車)が走っています。
さっそく利用します。
イスラエルは物価が高いので宿代も高く、
ホテルに泊まることができません。笑
なのでホステルの14人部屋に泊まることにしました。
ホステル大好き芸人なので幸せ。笑
チェックインを済ませてベッドに荷物を運びます。
男女共用ドミトリーの14人部屋は満室。
リビングではコーヒー紅茶飲み放題、キッチンも自由に使って自炊できます。
なかなか居心地のいいホステル。
昼食を食べる場所を探しがてら、
エルサレムの観光の中心である旧市街を目指して歩きます。
〜後編に続く〜
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