旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

世界一周63日目後編 イスラエル(19) 〜3つの宗教の聖地・エルサレム〜

〜前編からつづく〜




エルサレムの中心地は、城壁に囲まれた1km×1kmほどの古い街並みが残る地区。

「旧市街」と言われています。







一概に古い街並みと言ってもなんと、
エスキリストの時代・すなわち2000年前から殆ど街並みが変わっていない
そんなレベルの古さです。




日本では想像もできない、気の遠くなるようなスケールの歴史。








エルサレムエルサレムたらしめる最大の理由は、
この僅か1km×1kmほどの区域に、3つの宗教の聖地が集まっていることでしょう。








まず初めに訪れたのはユダヤ教の聖地・「嘆きの壁」。

英語では「Western Wall」、すなわち「西の壁」と表記します。







なぜ嘆きの壁と呼ばれるかというと、
昔この壁の向こう側には巨大なユダヤ教の神殿があったそう。



それが2000年前の西暦70年、
ローマ帝王によって破壊されてしまい、
いまの西側の壁だけが残ったそう。





跡地には現在はイスラム教の聖地・岩のドームが建っています。




この悲しい歴史を嘆き、
多くのユダヤ教徒が毎日この壁に向かって祈りを捧げています。

ぼくが訪れたときには、正統派の服装をしたユダヤ教徒の服装をした人たちがたくさん聖書を読んでいました。








彼らは聖地奪還の願いを紙に記し、この高い壁の石垣の隙間に挟んでいくそうです。









この、ユダヤ教の聖地の「嘆きの壁」越しに、イスラム教の聖地である「岩のドーム」が見える風景が、
エルサレムを象徴しているとよく言われます。










岩のドームのある嘆きの壁の向こう側、通称「神殿の丘」に入ろうとしましたが、
営業時間は13時半まで


時計を見ると無情にも13時35分

またあした来ます。笑








おなかがすいたので、安いことで有名な旧市街のピザ屋さんに向かいます。

お会計は……






ピザ1/4枚1000円



ん…? めっちゃ高いやん!!!!


安い言うてたのに!!!!






あとあと分かりましたが、これはかなり安いほう。

イスラエルは全ての物が日本の2倍近くの値段します。




物価高すぎ………








例えば昨日までヨルダンでは1本60円だった500mlのスプライト。




今日から1本240円です。








物価の高さに衝撃を受けつつ、
次にキリスト教の聖地である「聖墳墓教会」へ向かいます。




この教会は、十字架に磔されて処刑されたイエスキリストの十字架が建っていた、
いわゆる「ゴルゴダの丘」に建っているそう。






教会の中には、
「まさにここがゴルゴダの丘の十字架が建っていた場所」という聖地がありました。




そこには当時キリストの処刑に使われた十字架が飾られていました。






多くのキリスト教徒が参拝しています。

意外だったのはイスラム教徒の姿もけっこう見かけられたこと






イスラム教といえば唯一神アッラーの他に神は無し、というイメージですが、
エスキリストのことは「偉大な神の使徒」として認めているそう。



意外でした。





↓十字架から下ろしたイエスキリストの聖骸に弟子たちが香油を塗ったと言われる大理石の台







ここにはイエスキリストの墓もありましたが、
軽く1〜2時間はかかりそうなぐらいの長蛇の列ができていたので今日はパス。



朝はすいているらしいのであしたの朝来ることにします。








聖墳墓教会をあとにして、少し旧市街をぶらぶら。


死刑を宣告され、十字架を背負わされてゴルゴダの丘へと向かったキリストが歩いたとされる1kmほどの道が
そのまま残っていました。







当時もいまも繁華街だったそう。

2000年前の繁華街がそのまま繁華街として続いていることがなによりも驚きです。





キリスト教徒が十字架を持ってこの道を歩きながら、
祈りを捧げていました。









次に向かうのは郊外にあるイスラエル博物館。





なぜか火曜日だけ16時〜21時というわけのわからない営業時間になっています。

なので16時のいまから言っても十分間に合います。








トラムが近くを走っていないので行き方は路線バスのみ。

路線バスに乗るまでが大変でした。



2時間近くエルサレムの街を彷徨いました。






次にエルサレムに行く方のために記しておきます。
(2017年3月現在)








エルサレム市内のLRT(トラム)、エゲットバス(路線バス)で利用できるラヴカヴカードは、
LRTセントラルバスステーション駅を降りて30mほど東に進んだところにある、バスターミナルの3階でのみ購入できる。

エスカレーターを上がって右手へ、薄暗い通路を50mほど進んだところにある窓口でのみ販売している。



顔写真とICチップ入りのカードを無料(デポジットも無し)で発行してくれるので、パスポートが必要。

最低チャージ額は30シュケルで、30シュケル払うと37.5シュケル分チャージされる。



この3階は路線バスの始発駅にもなっており便利。

地球の歩き方にはバス車内でもラヴカヴカードを発行できると書いてあるが、2017年3月現在はこのカウンターでのみ発行できる。


イスラエル博物館へ行くには、バスターミナルの前の道から40か66番のバスに乗ればよい。








ということを知るために2時間走り回りました。

なにって街中がヘブライ語表記だらけで全く読めない。笑






肝心のイスラエル博物館に着いたのは18時半。






膨大な展示物を見て回ります。

博物館と名のつくものであまり驚いたことはありませんが、
この博物館の所蔵品は本当に凄かった。



世界一古い◯◯、などがざらに置いてあります。





そして何よりも目玉となるのが「死海文書」。

1947年夏、死海西北のクムランで迷子になった羊を探していたベドウィンの少年によって、
偶然洞窟の中で見つけられた書物のことです。




紀元前3〜2世紀に写された旧約聖書など600を越える書物ほぼ完全な形で残っており、
20世紀最大の発見と言われています。





この独特のタマネギを載せたような建物は、
発見当時死海文書が入っていた壺をイメージしているそう。






本物の死海文書は、2300年前の書物なのにまるでつい最近書いたかのような状態の良さで残っていました。




これは本当にすごい

ただ、ところどころにあるシミや朽ち果てが歴史の長さを感じさせます。








十分に堪能したあと、宿へと戻ります。

宿の近くで夕食を食べる場所を探します。







マクドナルド発見!

大好きなチーズバーガーを頼もうとしますが何故かありません。







イスラエルユダヤ人の国、すなわちユダヤ教徒の国です。

ユダヤ教では牛乳と牛肉を同時に食べてはいけないそう。

そして豚も食べてはいけません。




そう、要するに

チーズバーガーが存在しない!!!!!



うそおおおおおおおおお

チーズバーガー大好きなぼくにとっては地獄です。








仕方なくふつうのハンバーガー3つとポテトを頼みます。

日本なら500〜600円ぐらいかな、と思い値段を見ると、








1500円



は……??




死にました。







イスラエルが物価高いの忘れてた…笑



超高級マクドナルドを食べて宿に帰りますが、お腹がすいて眠れません。







近くのスーパーで謎の麺を買います。



そしてホステルのキッチンで自炊!!






だしは塩と胡椒しかありません。笑





完成!!













うん、めっちゃマズい!笑








おとなしくシャワーを浴びて眠りにつきました。



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