DAY243-244 エジプト 〜闇夜に浮かぶ神殿が絶景!ルクソール東岸の観光〜
深夜1時にクウェートを発った飛行機は、
約3時間後にエジプト中部の街ルクソールに到着しました。
入国審査の長蛇の列に並び、
再び税関の長蛇の列に並びます。
世界でインド人と並んでウザい、と旅人の間で有名な
エジプト人たちにここで洗礼を浴びせられました。
彼らは列を無視して平気で順番を抜かし、
他のエジプト人たちとすぐに大ゲンカを始めます。
至る所でケンカが勃発し、まさに地獄絵図。
やっとの思いで入国を終えて税関を通過し、
疲れ果てた身体で宿へとチェックイン。
空は完全に日が昇り、時刻はもう7時過ぎ。
シャワーを浴びて束の間の仮眠。
目がさめると昼前、午前11時でした。
眠たい目をこすって街歩きへと出かけます。
東岸と西岸に二分されています。
日が沈む西岸は、古代エジプト人にとって「あの世」がある場所であり、
王家の谷をはじめとする墓地が造られました。
というわけで、この記事ではルクソールの「東岸」の観光について書きます。
「西岸」の観光については下の記事にまとめました。
DAY244 エジプト 〜王家の谷・ツタンカーメンの墓で許せなかったこと。ルクソール西岸の観光〜 - 旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。
まず最初に訪れたのは、街の中心にあるルクソール神殿。
3000年以上前に建築され、柱や彫刻が今もそのまま残っています。
その中でも圧巻だったのが、巨大な柱が並木道のように並ぶ光景。
アフリカ・マダガスカルのバオバブ並木を思い出させる景色です。
実はこのルクソール神殿、
本当は対になっているはずのオベリスクが1本しかありません。
それもそのはず、
もう一本のオベリスクは、フランスがエジプトから奪って自国に持ち帰り、
あのマリー・アントワネットが処刑されたことで有名なコンコルド広場に飾っているそう。
このルクソール神殿、実は翌日にも訪れました。
前日とは異なり、夜に訪問。
そのお目当てはそう、ライトアップです。
オレンジ色の光に照らされて、闇夜に浮かぶ巨大な神殿は絶景。
この世のものとは思えないような幻想的な風景です。
昼間の太陽光とは違い、下から照らされる夜のライトアップでは、
彫刻の凹凸がより深い陰影を作り出し、雰囲気も抜群です。
壁画の凹凸もこの通り。
というわけで、ルクソール神殿を訪れるなら夜が圧倒的におすすめです。
料金はどちらも140ポンド(約900円)。
話を初日の昼に戻します。
ルクソール神殿の観光を終えたあとは、
ルクソール東岸のもう一つの見どころであるカルナック神殿へ向かいます。
先ほど訪れたルクソール神殿と、いまから訪れるカルナック神殿は、
古来は一本道で繋げられていたそう。
現在、その道を修復する作業が進められています。
修復作業が終わった暁には、
再びルクソールを訪れてこの道を自分の足で歩いてみたいものです。
そしてカルナック神殿に到着。
ルクソール神殿でも入口の門の大きさに驚きましたが、
このカルナック神殿はそれよりも遥かに巨大です。
このカルナック神殿は、歴代の王が建て増しを重ね、
複数の神殿が集まった形になっています。
その中でも圧巻なのが、エジプトで最大規模の遺跡であるアムン大神殿。
134本の巨大な柱が並ぶ大列柱室は、
古代の人間が造ったものとはにわかには信じがたいほどの迫力です。
柱のサイズは、ルクソール神殿とは比べものにならない大きさ。
ところどころに天窓が残っています。
この遺跡にもオベリスクがありますが、
またしても本数が足りません。
こちらは、トルコによって奪い去られ、現在はトルコのイスタンブールに建てられています。
以前トルコを訪れた時に撮った写真がこちら。
フランスもトルコも、元あった場所に戻してあげてほしいものです。笑
夕暮れが近づいてきたカルナック神殿をぶらぶらと歩きます。
地震がなく、雨も滅多に降らないとは言え、
ここまで素晴らしい状態で残っていたことに感動します。
場所によっては当時の色もそのままに残っています。
この神殿が全てカラフルに塗られていたなんて、
とんでもない景色だったんでしょう。
壁にはヒエログリフや数字、絵画が彫られています。
いやー、エジプトすっげぇ。
こんなものを3000〜4000年も前に造りあげたなんて。
日が沈み、遺跡が閉まる時間になるまで、
ただただ歩き回って満喫しました。