旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

Day219 メキシコ 〜世界で最も感動した遺跡「テオティワカン遺跡」〜




朝起きたのは6時半。

場所はメキシコの首都・メキシコシティの旧市街にある安宿。

この街は標高2000mを越える高地にあり、

寝るときは毛布がないと肌寒い気温です。




今日の予定は、メキシコシティからバスで1時間ほどの距離にある遺跡「テオティワカン」に行くこと。


行き方としては現地ツアーに参加する方法と、自力でバスに乗って行く方法があるのですが、

貧乏旅なのでもちろん自力でバスに乗って行きます。





まずは宿から7〜8kmほど北にある、北方面行きのバスが発着する北バスターミナルへと向かいます。


地下鉄で行くと非常に遠回りでしかも2度も乗り換えなければいけないので、

UBERで行くことにしました。




この街はカンクンとは違いUBERが利用可能なので非常に便利。


カンクンUBERが使えない経緯については下の記事を参照。
Day214 メキシコ 〜死者も出る抗争の末、UBERが禁止になった街・カンクン〜 - 旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。



UBERで約15分、70ペソ(約400円)でバスターミナルに到着。





バスターミナルはかなり巨大で、テオティワカン行きのバスを探すのも一苦労です。





ターミナルの端、8番ゲートのそばでテオティワカン行きのバスを発見。

片道52ペソ(約280円)です。 安い!!



時刻は7時42分。

次のバスが7時45分発らしいので、慌ててゲートに向かいます。




無事に乗り込み、いざ出発。




バスは郊外に出ると高速道路をひた走り、

1時間弱経った9時すぎにテオティワカン遺跡に到着しました。



このバスは遺跡に向かう観光客よりも、

遺跡よりも遠方にある街に移動するために利用する地元民のほうが多いため、

注意していないと遺跡を通りすぎてしまいます。





まだ朝早いため、観光客もまばらで貸切状態。

さっそく入場料80ペソ(約500円)を払って入場します。






このテオティワカン遺跡は、紀元前2世紀ごろに建造されたメキシコ最大の宗教都市国家です。


独自の高度な文明を生み出したテオティワカンは、

メキシコ盆地を中心として350〜650年ごろに繁栄の頂点に達しました。


その当時の人口は20万人にものぼったそうですが、

8世紀ごろに謎の滅亡を遂げ、どこに消えてしまったのかは今も解明されていません。





後に人が去り盆地に放置されていたテオティワカンを訪れたアステカ人は、

この荘厳なピラミッド群をこれこそ神々が建てた都市と信じ、

彼らの宇宙観になぞらえて、巨大な2つのピラミッドを「太陽のピラミッド」「月のピラミッド」と名付けたそう。





遺跡に入場して最初に姿を現したのは、

ケツァルコアトルの神殿」。




四方を城壁に囲まれた巨大な神殿で、

中央のピラミッドにはケツァルコアトル(羽の生えた蛇神、水と農耕の神)のレリーフが施されています。





2000年近く前のものとは思えない保存状態の良さです。





このケツァルコアトルの神殿から、遺跡最奥部の月のピラミッドまで、

「死者の道」と呼ばれる巨大な道が南北に貫いています。



これが死者の道。

遥か彼方の真正面に見えるのが最奥部の月のピラミッド。

とんでもないスケールの遺跡です。





死者の道に沿ってひたすら進んで行くと、

右手に巨大なピラミッドが見えてきます。



これが「太陽のピラミッド」と呼ばれる、この遺跡最大の建築物。

ピラミッドとして世界で3番目の大きさを誇ります(上位2つはエジプト)。



このピラミッドは、高さ65m、底辺の1辺が225mの巨大な神殿です。




巨大なピラミッドの内部には、もう1つピラミッドが眠っているそう。

つまり、古い神殿を覆うように今の神殿が作られているということ。





急な階段を登ってピラミッドの頂上を目指します。



ここは標高2000mを越える高地なので酸素が薄く、

急ぐと息が切れます。





そして登り切った頂上からの眺めがこれです!!!




すげぇ!!





奥に見えるのが「月のピラミッド」。


大きさでは太陽のピラミッドよりも少し小さいですが、

儀式での重要度ではあちらのほうが上だったそう。




しばらく太陽のピラミッドの上からの景色を堪能したあと、

また長い階段を降ります。


それにしても、とんでもなく巨大なピラミッドです。




再び死者の道を北上し向かうのは、

この遺跡の中で最も重要な意味合いを持っていたとされる「月のピラミッド」。



テオティワカン遺跡では2番目に大きなピラミッドで、

高さ42m、底辺150×130mほどです。



こちらのピラミッドは頂上まで登ることはできず、

途中までしか行くことができませんが、

このピラミッドからの景色がテオティワカン遺跡で最も美しいとされています。



その景色がこちら!!




これは凄い。


これまでマチュピチュ遺跡など、世界54ヶ国のあらゆる遺跡を巡ってきましたが、

個人的にはテオティワカン遺跡のこの景色がナンバーワンです。


太陽のピラミッドなどを除き、

ほぼ完璧に左右対称に並ぶ巨大なピラミッド群。



2000年近く前にこんな巨大な建築群を築き、

忽然と姿を消した謎のテオティワカン文明。



しばらく景色に圧倒されてぼーっと座って眺めていました。



後ろ髪を引かれつつ、

月のピラミッドの階段を降ります。





最後に、テオティワカンで最も保存状態の良い壁画や彫刻が残る「ケツァルパパロトルの神殿」に向かいます。



たしかに素晴らしい保存状態です。






遺跡の入口で民芸品をいくつか購入し、

ゲートを出てメキシコシティに帰ることにします。




いやー、テオティワカン遺跡、ものすごい遺跡でした。


ほんまに感動した。大満足です。





帰路は再びバスに乗り1時間弱、

13時半にメキシコシティの北バスターミナルに着きました。



昼食を食べてから機能に引き続き、

メキシコシティの街をぶらぶらします。



快晴でソカロを歩いていても気持ちいいです。



ソカロから西にずーっと続く歩行者天国を歩きます。

今日は土曜日なのでものすごい人出。



歩行者天国の西の終点であるラテンアメリカタワーの周辺では、

何やらレースが行われていました。





さらにぶらぶらしてシウダデラ市場で土産物を購入。




宿に着くと時刻はもう19時すぎ。

いやー、今日はよく歩いた…。



宿の近くのレストランで夕食を食べて眠りにつきます。


あしたはいよいよメキシコ最終日。

悔いのないように楽しみます!


では、おやすみなさい!