旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

DAY248 エジプト 〜エジプト警察は神でした、愛してるぜエジプト!ハーンハリーリ市場と考古学博物館。〜




朝起きたのは6時。

場所はエジプトの首都カイロ、ピラミッドの目の前の宿。



今日はエジプトで過ごす最後の日。


ルクソール、アスワン、アブシンベル、そしてカイロとエジプトを北から南まで巡ってきましたが、

本当に面白い国でした。



遺跡は間違いなく世界No.1、

ただ、人間のウザさもインドと並んで世界No.1。笑




宿の屋上でピラミッドを眺めながら朝食を食べます。




朝食が終わってから荷物をまとめ、チェックアウト。



いまいるギザのピラミッドは、

首都カイロの中心部から10kmほど南西に離れています。



というわけで、今日はピラミッドを離れてカイロ中心部へ移動。

昨日と同じくタクシーと地下鉄を乗り継ぎます。




10時過ぎにカイロ中心部にある宿に到着。

安宿ですが、なぜか15階建て高層ビルの最上階という立地。


部屋からはカイロの街を一望することができます。



眼下を流れているのが、ナイル川



チェックインして部屋に荷物を置いたあと、

昨日手洗いした洗濯物を干します。


砂漠なのでめっちゃよく乾きそう。笑




そして、さっそく街歩きへ出かけます。




まず向かったのは、あの有名なツタンカーメンの黄金のマスクが飾られている、エジプト考古学博物館


宿からは目と鼻の先。




第一印象は………

博物館の建物が想像より遥かに小さい!!




例えてみれば駅前のデパートのような規模でしょうか。



あのエジプトが誇る博物館なので、

イギリスの大英博物館みたいな規模を想像していました。




さすがにこれでは手狭になったので、

現在日本の支援を受けて、巨大な博物館を建設中だそうです。


それが完成したらぜひ行ってみたい。





博物館の建物は小さいとは言え、収蔵品は圧巻の一言。


日本であればそれ1つで目玉になるような品が、

所狭しと雑に並べてあります。





巨大な石棺。



ミイラも多数展示されています。


ミイラに髪の毛までそのまま残っていたことには驚きました。


あまりの保存状態の高さに、

生きているのではと錯覚しそうになるほど。





そしてこの博物館を訪れるまで知らなかったんですが、

ツタンカーメン以外にも黄金のマスクって発見されているんですね……


全部盗掘されたものだと思っていました。






2000年前のパピルス

全く劣化もせず、色褪せてもいません。




そして、黄金でできた品の数々。


装飾品から、




巨大な棺や籠まで。








そして最後に見るのは最大の目玉であるツタンカーメンの副葬品。


ツタンカーメンエリアは写真撮影禁止なので、写真はありませんが、

黄金のマスクはとてつもない輝きを放っていました。



やはりあそこまで有名なのも頷ける美しさでした。





ツタンカーメンの副葬品を呑気に眺めていたとき、

ふと携帯電話を触ろうとしてポケットに手を入れると……


携帯が……ない!!!!!?????

あれ……財布もない!!!!????




全身の血の気が引きます。


スられたか??

いや、胸ポケットに隠しているのでそんな隙はないはず……




あ……!!!! あのとき…!!


そう、博物館の入口のセキュリティチェックの金属探知機を通る時に、

財布と携帯をポケットから出してベルトコンベアに載せたまま忘れてきた!!!!



スリや強盗など最大限注意を払い続け、

ここ2年ほどは何も盗まれずに旅をしていたのに、

まさか自分で置き忘れてしまうとは……




海外の警官はだいたい腐敗しているので、

返ってくる見込みはないでしょう。



エジプトに来る前に滞在していた中央アジアでは、

警官が所持金チェックと称して観光客の財布を開けさせ、

紙幣をスる手口が頻発していたほど。



なんなら、警官が回収する前に、

次の客が盗んで行っても誰も気づきません。



ほぼ諦めながらも猛ダッシュで入口ゲートへ戻ります。




警官にいきさつを話すと、ニヤリと笑って「ついてこい」と言われました。


どうせ遺失物届を書くだけで返ってこないパターンや……と思いながらもついていきます。




すると、警官の詰所にあったのは、

まぎれもないぼくの財布とケータイ!!!



あまりの驚きに言葉も出ません。


しばらくして我に返ってから、ひたすら「シュクラン(ありがとう)、シュクラン(ありがとう)」と

深々と頭を下げてお礼をします。



すると警官は、

「礼はいいから財布の中身が減ってないか確認しなさい」と言ってきました。



いや、もはや中身なんかいいよ!

紙幣盗んでてもなんの文句も言わないよ!

と思いながら確認すると、1枚も紙幣は減っていませんでした。



か、神様でしょうか…?




さすがにお礼がしたいので、チップをたくさん渡そうとすると、

「チップはいらないよ。なぜなら俺たちはエジプト警察だからさ!」と

カッコよく言われ、1円も受け取ってもらえませんでした。




エジプト人はクソみたいなやつが本当に多いです。



土産物屋、タクシードライバー、客引き……など、

観光客につかみかかってきて怒鳴り散らしてくることも多いです。

遺跡の係員も私腹を肥やしているクソみたいなやつだらけでした。




ただ、警官だけはみんないい人でした。


聞いてもいないのに道を教えてくれたり、

歩いているだけで「エジプトへようこそ!」と歓迎してくれたり。


みんな警官という職業に誇りを持っているのが伝わってきました。

ありがとう、エジプト警察。



エジプト人の文句ばっかり言っていましたが、

一気にエジプトのことが好きになった最終日でした。





博物館をあとにして、次に向かったのは「ハーンハリーリ市場」。


今日がエジプト最終日なので、気に入った土産を爆買いしようという算段です。


市場の店の6〜7割は日曜日が定休日だそう。

そして運悪く今日は日曜日。



しかしそれでも、大賑わいを見せています。




細い路地が迷路のように続く巨大な市場。



トルコのイスタンブールにあるグランドバザールを思い出させるような雰囲気です。




いやはや、どこを撮っても絵になります。笑







結局3時間近く買い物をして、宿に帰りました。



時刻は16時。

あしたは早朝4時50分のフライトで、

ギリシャアテネを経由して、ブルガリアの首都ソフィアに向かう予定です。




宿の近くのマクドナルドで適当に夕食を済ませ、

シャワーを浴びてフライトまで仮眠します。



眼下には地獄のような渋滞が見えます。



なかなか綺麗な夜景です、カイロ。



それではおやすみなさい!