世界一周88日目後編 ウガンダ(35) 〜現れたヒーロー、日本大使館員の方々。~
あ、題名と関わってややこしいですが、この女性は大使館の方ではなくケニア航空の方です。笑
[http://www.tabi-ba-ka.com/entry/2017/08/08/052735:title=前編から続きます]
待てど暮らせど大使館に返事をしてこない、ウガンダの出入国管理局。
このまま居てもラチが明かないので、宿で待機していたぼくは、迷惑を承知で日本大使館へ直接伺うことにしました。
こんなぼくを丁寧に迎え入れてくださる日本大使館の方々。
担当の大使館員の方が、返事がないので5時間以上も返事がないので、
いまから直接ウガンダの出入国管理局の本部へ行くとのこと。
頭が下がる思いです。
大使館で待っていると、「話が平行線で進まない、本人に来てほしい」との連絡が。
大使館の公用車でわざわざ送っていただきます。
あまりにも恐れ多いです。
本当に申し訳ない。
パスポートと航空券を提出します。
管理局側も対応に問題はなかったとの一点張り。
出国は認められないとの立場。
あの、「日本人は一度日本に帰らないと第3国に行けない」という類の説明を繰り返しています。
どうやらこれがテンプレなのか?
そこで、優しそうな大使館員の方が毅然とした態度で相手に向かって、
「これはたかが空港の問題じゃない、政府と政府の問題だ」
と仰いました。
そこから徐々に態度を変えてくる管理局側。
ただただ、ぼくなんかのためにここまでしてくださる大使館の方々が有難すぎて、
本当に申し訳なさで一杯です。
最終的に、「出国を認める。」との一筆とボスのサイン、そして出入国管理局のスタンプを手に入れました。
各国にある日本大使館。
今まで、どうせ企業とか要人とかしか守ってくれへんのかな、と勝手に思っていました。
本当に自分が恥ずかしい。
彼らは間違いなくヒーローです。
自ら危険を背負って海外で暮らし、日本と日本人のためにどんな労苦も厭わない。
ぼくはこんなこと言う柄ではないのも自分で分かっていますが、
彼ら日本大使館員は日本の誇りです。
本当に本当にありがとうございました。
このご恩は一生忘れません。
その後、大使館の方々と別れ、今度は1人で交渉に向かいます。
交渉先は航空会社。
一般に往復航空券は、その往路に乗らなかっただけで、自動的に復路も破棄されると言われることがあります。
なんとかマダガスカルからの帰りの航空券でも使えないか。
もう飛んでしまった航空券の変更はできないのか。
ケニア航空に直談判しにいきます。
事情を説明し、普通なら1000USDは掛かるところを、あらゆる手段を使って、440USDまで下げてもらいました。
マダガスカルの滞在期間は5日半から4日に減ってしまうけれど仕方ない。
すると、このケニア航空の方も本当にいい方でした。
エチオピア航空に勤めている友達に電話し、
特別に安くできないか掛け合って下さったのです。
そして、なんとか315USDで今夜発の航空券を手配することができました。
乗るのは、24時間前に搭乗拒否された、あの憎き3時55分エンテベ空港発の便。
ただ、いまのぼくには、大使館員の方が必死に手に入れてくださった書面があります。
これなら出国できるはず。
お願い。出国させて。
航空券を取ってほっとすると、突然眠気と空腹が。
そういえばかれこれ24時間、一睡もしていないどころか一滴の水も飲んでいません。
あまりのつらさにそんなこと忘れていた。
宿に帰って夕食を食べ、再び昨日と同じように空港へ向かいます。
空港に到着したのは22時半。
フライトは3時55分。
祈るような気持ちでいまフライトを待っています。
では、おやすみなさい。
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