旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

世界一周144日目 ボリビア(48) 〜標高6088mの頂は絶景だった(ワイナポトシ登山3日目)〜




朝起きたのは午前0時半。

場所は標高5200mにある、ワイナポトシ山のハイキャンプ。




本当なら0時に起床して装備を整え、

1時にハイキャンプ(標高5200m)を出発して山頂アタックする予定でしたが、

見事に寝坊。




慌てて準備を済ませ、

結局キャンプを出発したのは1時15分。





山頂に到着するタイムリミットとなる、日の出は6時半。



これを過ぎてしまうと雪が溶けて緩んでしまい、

危険なため登ることができなくなります。






昨日の夕方にハイキャンプから撮影した、山頂方向の写真。




本当の山頂はこの奥に隠れているとのこと。






山頂アタックは真っ暗な中をヘッドライトの明かりを頼りに

ひたすら登っていきます。



そのため写真はありません。ごめんなさい。






標高5200mのハイキャンプを出発したあと、

山頂までは全てが雪に覆われています。




最大の難所はちょうど中間の標高5700m地点にある氷壁



斜度は50度高さは30m




手に持ったピッケル氷壁に突き刺し、

両足のアイゼンの前爪を蹴り込んで登っていきます。



標高は6000mに近いため、酸素濃度は平地の半分。




この低酸素下での激しい運動は、

体力を激しく消耗します。




なんとか登り切って、これでやっとアタック全体の半分。




ここから先は、

クレバスが大きな口を開ける急傾斜の雪原を、

ひたすら歩き続けていきます。




ガイドの歩行ペースはかなり早く感じますが、

このペースについていけなければワイナポトシ山を制することはできません。




酸素濃度の低い高山では、ペースはとにかく遅くするのが基本。


取り込むことのできる酸素の量を越える

激しい動きをしてしまうと、

体力は削られる一方で高山病一直線となります。





このワイナポトシ山の登頂成功率は20-30%。


その成功率の低さの最大の原因が、

このハイペースから脱落してしまうことです。





先にも記しましたが、

山頂に到着するタイムリミットとなるのが日の出。



これを過ぎてしまうと雪が溶けて緩んでしまい、

危険なため登ることができなくなります。




ただでさえ時間がないうえ、

寝坊して出発が遅れてしまったため、

なんとか間に合わせるために必死にガイドのハイペースに食らいついていきます。




日本人の登頂成功率は他の国の人よりもさらに低いらしく、

ガイドは「おまえらめっちゃ強いな!」と

しきりに驚いていました。



ただ、実はかなり無理してました。笑






標高は6000mを越え、いよいよ山頂は目の前。




最後の難関は、幅30cmほどの尾根の上を100mほど登ること。


これをクリアすれば山頂です。





雪でできた幅30cmの尾根の両側は、

遥か下まで垂直に切れ落ちています。




片側は標高差100メートルほど、

もう片側に至っては標高差1000m近い絶壁。



あまりに高すぎて下が見えません。




まさに命がけの平均台です。

もはやカイジの世界。笑




そしてハイキャンプを出発してから5時間。



現地時間では、

2018年3月18日、午前6時29分。




ついに訪れた歓喜の瞬間!




Mt. HUAYNA POTOSI(標高6088m)登頂!







日の出により雪が溶けて緩んでしまうため、

山頂には数分しかいることができません。





名残惜しいですが後ろ髪を引かれつつ下山開始。




下山途中に見た絶景。






日も昇りきり、青空が広がりました。






そして5時間かけて登った道を

1時間半で下り、ハイキャンプに帰還。





昨日ハイキャンプで一緒になったフランス人4人組は、

全員リタイアしたとのこと。




やはりワイナポトシ、厳しい山です。






軽食のスープを飲み干して、40分ほど休憩。

山頂まで連れて行ってくれたガイドのテオとゴンツァロに、

超太っ腹のチップを渡しました。




スペイン語しか喋られへんし下ネタしか言わへんけど、

ほんまに最高のガイドでした。


ほんまにほんまにありがとう。





2人のガイドと一緒に、標高4600mのベースキャンプまで下山。





ここからは車に乗ってラパスまで2時間。

もちろん爆睡。




そして、ツアー会社に戻ってレンタル品を返却。






3日前に泊まっていた宿に再び戻り、チェックイン。


実に3日ぶりのシャワーは最高でした。笑






部屋でごろごろしながら、

あしたから行くペルーについて調べたりしていると17時過ぎ。




そろそろ夕食。


今夜はもちろん……宴じゃああああああ!!!!!






昨日ハイキャンプで仲良くなったフランス人美女が教えてくれた、

ラパスの人気日本料理店、「ケンちゃん」。





カツ丼、餃子、味噌ラーメン、豚肉の生姜焼き、刺身、焼き鳥、天ぷら、味噌汁………


どのメニューを頼んでも日本と同じぐらい、

いや、むしろ日本より美味いレベルです!





最っ高の打ち上げでした。



そのあとは宿に帰って爆睡。


あしたは6時に起きて、16時間バスに乗って、

隣国ペルーのクスコを目指します。




それではおやすみなさい!