旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

世界一周142日目 ボリビア(48) 〜標高5000m、垂直の氷壁を登る(ワイナポトシ登山1日目)〜






朝起きたのは7時半。



場所はボリビアの首都ラパスの旧市街にある宿。

標高は約3700m、富士山頂と同じぐらいです。





今日はいよいよ、この旅最大のイベントであるワイナポトシ登山の1日目。




ワイナポトシ(Huaina Potosi)とは、

ボリビアの首都ラパスの郊外にある、標高6088mの山。



昨年の夏に登頂したアフリカ大陸最高峰キリマンジャロ山(5895m)を上回る、

人生初の6000m峰です。



標高5000mより上は氷河と万年雪に覆われ、

アイゼンとピッケルが必須の山。



登頂成功率は約20-30%とされています。






朝起きてからまずは宿で朝食。


ワクワクと緊張が入り混じった、

高山の登山前に特有のこの感情。





荷物をまとめて宿をチェックアウトしたのは8時40分。




宿からすぐ近く、

昨日ワイナポトシ2泊3日ツアーを予約した、

「INCA LAND TOURS」社のオフィスに向かいます。




昨日サイズ合わせしたウェア、プラスチックブーツ、

それにアイゼンとピッケル、ハーネス、ヘルメットを受け取って、

ワイナポトシへと向かう車に向かいます。






初日の今日は、

アイゼンとピッケルの使い方の練習、

氷壁登りの訓練、

そして高所順応が目的です。





約2時間車に揺られ、

いよいよワイナポトシ山の麓にあるベースキャンプに到着。




標高は約4700m。

天候は雪、気温は1℃です。




キャンプと言っても、

キリマンジャロとは違ってテントではなく山小屋。




山小屋の中に荷物を置いて昼食。




山では食事が命綱なので、

鶏肉と米をペロッと平らげます。




そして、プラスチックブーツに履き替え、

ヘルメットとハーネスを装着。




これは、あとで氷壁を登る際に、

プラスチックブーツにはアイゼンを、

ハーネスには命綱をつけるため。


ヘルメットは落石や落氷から頭を守るためです。



山小屋を出発したのは13時半。


1時間ほど登り続け、目的の氷河に到着。






標高は約4800m。



プラスチックブーツにアイゼンを装着、

ピッケルの使い方や歩き方をガイドに教えてもらいます。





ガイドはスペイン語しか話せないので、

説明ももちろんスペイン語。笑




ただ、ここまで1ヶ月近く南米を旅してきたので、

だいたい分かります。



だいたいやと不安なんやけどね。笑










ピッケルを杖代わりに使って、

まずは氷河の中でも斜面の緩やかな部分を歩きます。




慣れてきたところで、

こんどはピッケルを斜面に突き刺し、

アイゼンの前爪を氷壁に蹴り込んで、

角度50度ほどの斜面を登ります。




ここまでは余裕がありました。




ちなみに、あさっての深夜の山頂アタックでは、

標高6000m手前真っ暗な中、

角度50度、高さ30mほどの氷壁を登らなければ

いけないそう。






そして最後に待ち受けていたのが、

垂直を通り越して少し反り返っている氷壁




ここを、ハーネスに命綱を装着して、

アイゼンとピッケルを突き刺してよじ登ります。







これがかなりキツかった。笑




氷壁が硬く、アイゼンがなかなか刺さらないので、

懸垂している状態が続きます。



そして、標高は5000mに近いため、

酸素濃度は平地の半分以下。





なんとか登りきり、かなりの達成感。笑




疲れた体で再び、

ベースキャンプまでの道のりを戻ります。




ベースキャンプに戻ってきたのは17時半。

ココアを飲んでクッキーを食べ、体を休めます。







山小屋に備え付けのマットレスに、

日本から持参したマットと寝袋を重ねて、

今夜の特製ベッドの完成!




寝心地は抜群!




夕食までは少し時間があるので、寝袋でごろごろ。





そして19時すぎに夕食。


メニューはスープとパスタ、

リャマの肉を使ったハンバーガー。





大満足の夕食でした。




そのあと1時間ほどうだうだ過ごし、21時に就寝。




あしたはいよいよラストキャンプ(標高5200m)へと登ります。

そのあと仮眠をとって深夜に山頂アタック。




それではおやすみなさい。