世界一周62日目 ヨルダン(18) 〜砂漠で遭難、ベドウィンに助けてもらう〜
昨日のトレッキングの疲れからか、
ベッドで12時間近く爆睡し、
眼が覚めると朝の9時でした。
ロビーでホテルの朝食を食べます。
ヨルダンのパンは全部薄いナンみたいなやつです。
見た目はインドのナンに似ていますが、
実は冷たくて湿っています。
例えてみればピザ生地を焼かずに食べてるみたいな。
食後に今日もペトラ遺跡へ向かいます。
シークを通り抜けたあとに突然目の前に広がるエル・ハズネは、
今日も昨日と同じ感動を与えてくれました。
何度見てもこれは本当に凄い。
今日はここからは昨日と違うルートを歩きます。
昨日歩いたルートは、
ペトラに訪れた人の95%が歩いている「メインルート」と呼ばれるルートです。
ペトラには、この他にも幾つものトレッキングルートが存在します。
あまりにも広大な砂漠で目印も少ないため、
ガイドをつけないと道に迷ってしまうことも多いそう。
ただ、ガイドを雇うお金なんてありません。
僅かな標識と腕時計についているコンパスを頼りに出発です。
メインルートから外れて階段を登っていくこと1時間、
崖の頂にある、「犠牲祭壇」と言われる遺跡に到着しました。
その名の通り、
儀式のときにここには神への生贄が捧げられたそう。
見晴らしは360度抜群です。
地平線の果てまで荒野が広がっています。
遠くにはベドウィン(砂漠の民)の集落も見えます。
犠牲祭壇の隣には青空に向かって2本のオベリスクが建っていました。
しばらく絶景を眺めながら休憩します。
ここからは登ってきた崖を反対側に下っていきます。
しばらく崖を下ると、
四方を崖に囲まれた中にぽっかりと庭のように草木が生えている空間に辿り着きました。
そこには立派な建物がありました。
そのまま「庭の墓」と呼ばれているそう。
↓墓の内側から庭を眺めます。
庭の墓からさらに下ると、
他にも無数の墓が両側の崖に彫られています。
しばらく進むと斜度が緩やかになり、
階段が無くなりました。
周囲より少し高さが低くなっている、
ワジ(涸れ川)を頼りに歩いていきます。
砂漠に雨が降ると雨水が集まって流れ、
その跡がワジ(涸れ川)となる、と高校のときに地理で習いました。笑
砂漠っぽい植物が生えています。
刺さったらめっちゃ痛そう。笑
ヤギ(ヒツジ?)ものどかに日向ぼっこ。
しばらくワジの底を歩くと、完全に道に迷いました。
仕方ないのでワジに沿って歩き続けます。
これあかんやつや…
砂漠で干からびて死ぬやつやん……笑
すると、
崖の上からロバに跨ったベドウィン(砂漠の民)が現れました。
そして、ベドウィンがメインルートへ帰る道を教えてくれました。
ベドウィンはペトラでロバに客を乗せてタクシー代わりにして稼いでいます。
ただ、所持金が殆ど無いので彼らに払うお金もありません。
なので乗れないけど道を教えてくれてありがとう、
と伝えると、「いいよ、乗ってけよ兄弟!」とのこと。
ありがたくお言葉に甘えます。
ロバに跨ること30分、無事にメインルートへと戻ることができました。
助けていただいたお礼に、財布の中のなけなしのお金を渡します。
相場より遥かに安いので、本当に申し訳ないなと思って話していると、
どうやらぼくが腕に巻いているミサンガが欲しいみたい。
たしかに、この国にはミサンガを売っているのを見たことがありません。
ミャンマーで買って巻いていたお気に入りのミサンガをプレゼントすると、
大喜びしていました。笑
無事に遺跡の入口に着くと15時。
ペトラから首都アンマンへと戻るJETTバスは16時。
ホテルに預けていたバックパックを取りに帰り、
バスに乗り込みました。
バスは20時にアンマンの市内に到着。
アンマンの市内をぶらぶら。
アンマンではこのような水タバコ専門店もちらほらと見かけられます。
宿へと移動してチェックイン、
近くのレストランに向かいます。
今夜はベジタリアン向けのアラブ料理。
またしてもあのパンのお出ましです。
このヨーグルトソースにつけて食べるみたい。
んー………
アラブ料理はやっぱり口に合わない……
紅茶で腹を満たして宿に帰り、
シャワーを浴びて眠りにつきました。
トップページに戻る