世界一周48日目 マレーシア ~標高4095mのキナバル山頂で起きた、信じられない奇跡~
2017.01.02
マレーシアのボルネオ島にある東南アジア最高峰のMt.Kinabalu(4095m)に挑む2日目。
↓ 1日目の記事はこちら。
そして2日目。
朝起きたのはなんと深夜2時。
いよいよ今日は山頂アタックの日です。
標高3272mの山小屋を出て、標高4095mの山頂を目指します。
朝6時半頃の日の出を山頂で迎えるのが目標。
眠い目をこすりつつ、食欲もありませんが朝食をかきこみます。
外はあいにくの大雨。
山小屋から山頂まではひたすら急な岩場が続きます。
この大雨だと、登山道が滝になってしまい、
最悪の場合引き返さざるを得ないかもしれない、
とガイドのスパリンに告げられました。
それでも一縷の望みに賭けて山小屋を出発します。
真っ暗な中、岩場に張られたロープを頼りにして、
ひたすら崖にへばりついて登って行きます。
冷たい雨が容赦なく打ち付けます。
あまりのコンディションの悪さに、
途中で登頂を断念して引き返す人も複数いました。
↑ 下山時に明るくなってから撮影した風景。
こんな岩場を真っ暗な中ひたすら登っていました。
ロープだけを頼りに、雨に濡れた岩を滑らないように一歩一歩登りました。
そして嵐の中登り続けること4時間。
気づけば標高は4000mを越えています。
山頂はもうすぐそこに迫っています。
そして2017年1月2日・現地時間午前5時56分。
東南アジア最高峰・Mt.Kinabalu(4095.2m)登頂。
そしてこの瞬間、奇跡が起きました。
2日間ずっと降り続いていた雨が一瞬だけ止み、
山頂を覆っていた全ての雲が消えました。
そう、ほんの一瞬のことでした。
そしてまさにこの瞬間が日の出の時刻でした。
見たことのない空の色。
この瞬間に山頂にいた十数人だけが出逢えた絶景。
全員が息を呑み、景色に見とれます。
奇跡はこれだけでは終わりませんでした。
なんと、山頂に2重の虹が。
さらに、空に巨大な三角形が浮かび上がる、謎の気象現象が。
時間にしてほんの5分にも満たない奇跡。
そして山頂は再び分厚い雲の中へと姿を消しました。
15年近くキナバルで働いているガイドのスパリンも
見たことがない景色だったそう。
余韻に浸りながら下山していきます。
ガイドのスパリン。
標高3272mの山小屋に無事帰還、昼食を食べながら祝杯をあげます。
その後、麓へ向けて下山。
途中、昨日みたいにスパリンがコーヒーを振舞ってくれました。
スパリンの友達もコーヒーを飲みにやってきました。
1時間近く大騒ぎして話が盛り上がり、
スパリンが「友達の証だ」ちコーヒーの粉をくれました。
彼はレスキュー隊なので、
お礼に日本から持ってきたポカリの粉とカイロをプレゼントしました。
カイロは見たことがないそう。
袋を開けたら熱くなる、と説明するとめちゃくちゃ驚いていまいた。
格闘技が好きで、日本の柔道に憧れているというスパリンに、
中学と高校で6年間柔道を習ったぼくが技を幾つか伝授しました。
大興奮で技を友だちにかけまくるスパリン。笑
めちゃくちゃ飲み込みが早くてうまい。笑
数年後、オリンピックの柔道でマレーシア代表として山岳民族のドゥン族が出場していたら、
そいつはおそらく間接的にぼくの教え子です。笑
そして無事に登山口まで帰還。
スパリンと別れを惜しみます。
最高の男でした。
その後、再び2時間近くバスに揺られてコタキナバルの街へ戻りました。
海沿いの市場で、とれたての魚介類をその場で調理してもらいます。
ロブスターもいます。
登頂祝いに贅沢をしました。
ロブスターをまるまる1匹!!
この他に色々食べても1500円ぐらいで収まります。
やっぱり物価が安いのって最高!!
そのあと宿に帰って、泥のように眠りました。笑
↓ キナバル登山の予約方法についてまとめてみました。
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