世界一周83日目 ジンバブエ(33) 〜ヴィクトリアの滝で3000000000000ドル手に入れた話〜
世界一周83日目
ザンビア(リビングストン)〜ジンバブエ(ヴィクトリアフォールズ)〜ザンビア(リビングストン)
朝起きたのは午前6時。
最近毎晩早く寝るせいで、異様に早く目が覚めます。
日本でもこれならいいのに。
干していた洗濯物は乾いています。
いい感じ。
今日のお目当ては世界三大瀑布の一つ、ヴィクトリアの滝。
今いるリビングストンの街から8kmほど離れたところにあります。
ヴィクトリアの滝のあるザンベジ川は、ザンビアとジンバブエの国境になっています。
滝幅1700mのうち、ザンビア側は500m、ジンバブエ側が1200m。
なので、ジンバブエ側の国立公園から滝を眺めるのが定番となっているそう。
街から国境まではタクシーで50クワチャ(約600円)。
国境に着き、出国手続きを済ませます。
両国の間には約1kmの緩衝地帯があり、この区間は歩いて移動しなければいけません。
なので歩いて移動。
おばちゃん、そんなに頭に載せて首痛くならないの。
国境のザンベジ川に架かる、その名もヴィクトリアフォールズ橋に到着。
橋からは滝の一部が見えます。
この白い線が国境。
日本の県境よりもしょぼいわ。笑
そして緩衝地帯を通り抜け、ジンバブエに入国。
ジンバブエ側の街・ヴィクトリアフォールズまではさらに1km。
歩きます。
街に到着。
ザンビア側のリビングストンよりも小綺麗な街です。
腹が減ったので適当に店に入って朝食を。
5ドル。
んー、物価はリビングストンより高い。
この街にいると、道端に立っているおじさんがみんな、あるものを売りつけてきます。
それがこれ。
そう、お金。
聞いたことのある方もいると思いますが、
ここジンバブエは10年近く前、ハイパーインフレに襲われました。
ハイパーインフレとは、インフレ(物価が高騰し、貨幣の価値が下がること)のハイパーなやつです。
特にジンバブエはインフレの具合がすごかった。
毎年、数万%以上の物価上昇。
すなわち、1万円札が、1年後には10円分の価値しかなくなってしまっている感じ。
そのため、政府はどんどん通貨の桁を引き上げていきました。
そして最終的に生まれたのがこいつ。
そう、1000000000000ドル。
ゼロが多すぎて分かりません。
1兆ドル札です。
さすがにこれはダメだと諦めた政府は、ジンバブエドルを廃止しました。
それが2009年の4月。
つまり、これらのお金は8年前に廃止された紙幣なんです。
それを、土産物にとおじさんが売っています。
だいたい1枚100円ぐらい。
1兆ドルはプレミアなので1000円ぐらいすることも。
枚数をたくさん買えば安くなります。
あとは交渉次第。
もともと紙切れみたいな価値の紙幣なので、交渉すればどんどん値段が下がります。
そして土産物用に買っちゃいました。こんだけ。
いまの俺から見れば、ビルゲイツも鼻クソみたいなもん。
よく見れば13種類もあります。
そんなことはさておいて、
今日のお目当てのヴィクトリアの滝へ。
世界三大瀑布の中でも、落差が最大の滝です。
途中、道端にたくさんの石の彫刻が。
ジンバブエは石の彫刻が有名だそう。
1兆ドル札にも石がプリントしてあります。
しばらく歩いてく国立公園の入口に到着。
入場料は30ドル。
3兆ドル持っている俺からすれば安い。
嘘です。高い。
国立公園の中の小径を歩いて滝へ向かいます。
そして滝に到着。
滝のはしっこで既にこの迫力。
滝壺からものすごい水しぶきが巻き上がっています。
50mは離れているのにもうびしょ濡れ。
そしてさらに小径を歩くと……
見えました。
1番大きいメインの滝。
水しぶきのせいで
視界はこんな感じ。
もう土砂降り。立っているだけでずぶ濡れ。
ほんまにずぶ濡れになりました。
寒いよ。
メインの滝の奥には、こんな滝が。
メインの滝より水量は少ないけど綺麗。
そしてこの滝。
柵が一切ない。
なのでこんなところまで近寄れちゃう。
岩はびしょ濡れでコケが生えているのでめっちゃ滑りやすい。
3人ぐらい死んでるやろこれ。笑
これがジンバブエ。最高。
とにかく綺麗。
でも水の色は汚い。
この泥水でずぶ濡れになったのか……
そして再び国境を越えてザンビアへ戻ります。
宿に到着。
8人部屋のドミトリー。ええ感じ。
では今日はこの辺で。
あしたは7時間バスに乗って首都・ルサカに向かいます。
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