旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

世界一周28日目 インドネシア(10) 〜イジェン火山の青い炎、最悪の事態が発生・・・ 〜

2016.08.30 インドネシア(10ヶ国目)

 

 

 

昨夜23時にイジェン火山の最寄り都市のバニュワンギに到着、

宿を探して歩き始めました。

 


すると暗がりからでてきた数人の客引きが片言の英語で声をかけてきました。

「kawah ijen, blue fire,OK?」

 

 

 

もしかして今夜このままイジェン火山に行けるのでは、

と思い話を聞いてみると、どうやらそのようです。

 


値段もジープと入山料と現地ガイド、ガスマスク等含めて2500円

かなり安いのでオッケーしました。

 

 

 

 

しかしここからが大変でした。


客引きにはどうやら2グループいたらしく、

契約をめぐってガチ喧嘩が始まりました

 

 


最初に声をかけてきたグループと、

最終的にぼくたちが契約したグループが別だったらしく、

最初のグループがぼくたちに「違約金で1人3000円くれたら手を引いてやる」と要求してきました。

 

 


もちろん拒否し、

契約したほうのグループの代表の男も必死でぼくたちの肩をもってくれました。

 

 

英語も堪能で精悍な顔つき、なかなか信頼できる男です。

 

 

 


30分近くの激しい口論の末、結局払わずに済むことになりました。

 

 

 

 

気を取り直してジープに乗り込みイジェン火山を目指します。

 


夜2時にイジェンの登山口、標高1900mに到着、

さっきのツアー会社の手下のドライバーが

「車に鍵をかけるから安心しろ、山頂まで遠いからバックパックは置いていきな」、

と言うので貴重品だけ持って登ることにしました。

 

 


これが間違いでした。

 

 

 

 

グループはぼくたちの他にアメリカ2人、スウェーデン2人にマレーシア2人の計9人です。

 


全員にガスマスクが配られ、標高2800mのイジェン火山山頂を目指します。

 

真っ暗な険しい山道を歩くこと2時間、山頂に着きました。

 

 


目下には深さ200mの巨大な火口が口を開け、

猛毒の火山ガスをすごい勢いで噴き上げています。

 


この火口を崖にへばりつくようにしてゆっくりと、

深さ200mの火口の底まで1時間近くかけて降りていきます。

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イジェン火山は現在噴火中の巨大活火山で、

日本ならば火口に降りるどころか登山することさえ許されない危険な山です。

 

 

数十年周期で巨大な噴火を起こしており、

そのたびに数百人が犠牲となっていて、いつ噴火してもおかしくない状態です。

 

 

 


火口の底からは純粋な硫黄が大量に噴出しており、

そのため燃焼温度が高くなり夜には炎が青く見えます

 


世界で唯一、ここでしか見られない絶景として

一部で有名になっています。

 

 

 

地元の男たちはこの火口から硫黄を運び出し売っていますが、

火山ガスの有毒性が強すぎるため、

寿命は皆かなり短いそうです。

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そんな男たちとすれ違いつつ、ようやく火口の底に到達、

青い炎を見ることができました。

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火口から数mの位置で見る青い炎は本当に神秘的で、

吸い込まれるような色でした。

 

火口ではその高温ゆえに硫黄が液体状態で存在しています。

 

その硫黄を型に流し込み、成型しておみやげにしていました。

 

 

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火山ガスがガスマスク越しでもきつく、

目と鼻、喉が焼けるように痛かったです。

 

 

 

 

青い炎をしばし眺め、また来た道を引き返して8時頃に登山口に戻り、

 

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再び車で10時過ぎにバニュワンギの港に到着しました。

 

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そこからデンパサールまで再びゴキブリフェリーとバスで戻り、

15時ごろに再びデンパサール郊外のバスターミナルに到着しました。

 

 

旅も残り2日、今夜とあしたは贅沢をしよう、と

バリ島1のリゾート地・クタビーチを目指して移動します。

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17時ごろクタビーチに到着、タクシーを降ります。

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が、ここで問題が…


いりけいがタクシーの中にiPhoneを落としてしまった

ようです。

 


慌てて追いかけるもタクシーは既におらず、

ただ偶然ぼくがタクシーを写真で撮っていたため

ナンバーを警察に伝え紛失届を出しにいくことにしました。

 

 


ついでに山ちゃんもジャカルタで盗まれたiPhoneの盗難届を出します。

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警察は案の定やる気もなく、公然と賄賂を1000円ずつ要求されました。


払わないと盗難届と紛失届が出せないので、

仕方なく支払います、この国クレイジー…笑

 

 

 

そのあと、ビーチ近くのリゾートホテルに宿泊します、

 

巨大プールが2つと庭園がついて1人1泊1400円


やっとのことで安堵してベッドに飛び込みます。

 

 

 

しかしここで悲劇が…


バックパックの奥底に隠していたはずの3万円iPhoneの充電器

見当たりません。

 


いりけいもiPodが見当たらないようです。

 

 

 

 

 

 

もしかして…


嫌な予感が胸をよぎります。

 


イジェン火山で車に荷物を預けたあと、

あのドライバーがバックパックをひっくり返して貴重品を盗んだに違いない…

 

 


あんなに預けるように言っていたのはそのためか…

 

 

 

 

すぐさまホテルの前の電話店で電話を借り、

ツアー会社に電話をかけてブチ切れます。

 

 


案の定、ツアー会社は

「知らない、証拠はあるのか、電話じゃどうしようもないからメールを送ってこい」

とのこと

 


メールを送りますが同様の対応、、、

 

 

 


信じたぼくらが馬鹿だった、ということです…

 

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その夜は遅くまで地ビールでヤケ酒をしました、うまかったです。笑

 

 

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