世界一周196日目 インド 〜タージマハルはこの世のものとは思えない美しさだった(アーグラー)〜
朝起きたのは6時半。
いや、本当はもっと前からずっと目が覚めていました。
その原因は、案の定腹痛。
昨夜と同じ、全身から脂汗が噴き出るような腹痛と、
尻の穴から尿が出ているような激しい下痢。
結局、今夜もあまり眠ることができませんでした。
今日の予定は、デリーから250kmほど離れた街・アーグラーにある
世界遺産タージマハルに行くこと。
昨夜のうちに車とドライバーをチャーターしておいたので、
午前7時に合流していざ出発。
車の中でも絶え間無く、激しい腹痛に襲われます。
途中、朝食を食べるために立ち寄った
サービスエリアのような場所でも下痢。
下痢をしすぎてもう身体は限界。
立っているのもやっと、ふらふらします。
この記事はタージマハルについて書くつもりなので、
下痢のこのあとの顛末については、
こちらをご覧ください。笑 ↓
世界一周195,196日目 インド(52) 〜地獄のような下痢で死にかけ、インドの劇薬に賭ける〜 - 旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。
途中に1時間ほどの休憩を挟み、
車はデリーを出て約4時間後の11時すぎに、
タージマハルのあるアーグラーの街に到着。
車を降りて、無料の電動カートに乗ってタージマハルの入り口に移動。
入場料は外国人が1100ルピー(約1800円)。
高い!!!!笑
ワクワクしつつ(腹痛には苦しんでいましたが)、
ゲートをくぐって入場。
さっそく目の前に現れるのは、
タージマハルの庭園の四方を取り囲む壮麗な門。
これをくぐり抜けた先にいよいよ…
どどーん!!!!!!!
ついにタージマハルが姿を現しました!!
広大な庭園内を歩いて、タージマハルへと近づいていきます。
完璧な左右対称、本当に美しい姿です。
そして、正面にやってきました。
おきまり?のポーズ。笑
このタージマハルは、
インドを治めていたムガル帝国の第5代皇帝シャー・ジャハーンが、
愛妃のために22年の歳月と莫大な金額を費やして建てた、
白大理石の世界一豪華な墓です。
建築狂だった彼は、
タージマハルのすぐそばを流れるヤムナー河の対岸に、
自分の墓を全く同じ形で黒大理石によって造る計画を建てていましたが、
帝位を狙った三男アウラングゼーブによりアーグラー城に幽閉されてしまい、
それは叶わぬ夢となってしまいました。
彼は幽閉されてから亡くなるまでの8年間、
アーグラー城内からタージマハルを眺め、
未完成のまま終わってしまった「黒いタージマハル」を
毎日思い浮かべながら死を迎えたそう。
そんな歴史を知ると、この白い巨大な建築物が、
少し物悲しく見えてきます。
これが、タージマハルのそばを流れるヤムナー河。
シャー・ジャハーンはこの対岸に黒いタージマハルを建てようとしたんですね。
さて、タージマハルにさらに近づいてみます。
見上げるとすさまじい迫力。
それでいて、装飾は本当に細やか。
振り向くと、門からここまで水路が一直線に伸びています。
まさに幾何学的な美しさを感じます。
このあと、タージマハルの建物内に入ることができました。
中には、シャー・ジャハーンと王妃の棺が並べられています。
内部では撮影禁止なので、写真はありません。
それにしても、タージマハルは想像を遥かに超える
規模、そして美しさでした。
最後に目に焼き付けて帰ります。
こんなとんでもないお墓を作ってしまうなんて、
本当に奥さんを愛していたんでしょうね。
アーグラーの街を出て、再びデリーに戻ってきたのは19時ごろ。
明日からの予定を立てます。
インド最北部に位置し、パキスタンとの紛争の事実上の停戦ラインとなっている山奥に、
「ラダック地方」という秘境が存在するという噂を耳にしました。
インド、パキスタンだけでなく中国も領有を主張している微妙な地域だそうですが、
本当に美しい景色が見られるそう。
というわけであしたからはそこを目指します。
それではおやすみなさい!