旅バカ医大生、絶景求めて世界一周。

アウトドアを楽しみながら、バックパッカーとして世界一周を目指すブログ。現在55ヶ国訪問!以前は野宿で自転車日本一周をしていました。キリマンジャロに登ったり、登山も好きです!

世界一周190日目 インド 〜世界最安、1泊50円の宿「屋上」(ジャイサルメール)〜





朝起きたのは午前5時。


場所はヒンドゥー教の聖地・ガンジス川のほとりにあるバラナシの安宿。




今日のメインイベントは、

飛行機2便と、長距離バスor電車を乗り継いで、

いまいるバラナシから約1500km西にある、

パキスタン国境との砂漠の街・ジャイサルメールへと移動すること。





まずは、3日間滞在した安宿をチェックアウトして、

バラナシの市街地から18km離れたところにある空港へと向かいます。





朝5時過ぎなので、宿の外はまだ真っ暗。

おまけに、雨季なので土砂降り。



車の通れない細い路地を1kmほど歩いて、

タクシーを拾い、空港へと向かいます。




下の写真は、昨日の明るいときに撮影した路地。

足元はウシのうんこだらけで、しかもそれが雨で溶けて

本当に最悪でした…笑





宿のおばちゃんに、

空港までタクシーで1時間半は見ときなさい、と言われたので5時に出発したのですが、

ものの30分で到着。



まだフライトまで3時間もあるので、

空港のベンチで寝て時間を潰します。




地方都市の空港ということもあり、

数回、空港全体が停電しました。




大丈夫かいな!

墜落はやめてよ!笑







まずはspicejetというLCCに乗って、

インドの首都のデリーを目指します。



所要約1時間、料金3000円。





早起きしたのでここでも爆睡。


目がさめるとデリーに到着していました。





さすがに首都の空港ともなれば、巨大で近代的。




停電の心配はなさそうです。笑






LCCターミナルからメインターミナルまでバスに乗って移動し、

次の飛行機の搭乗手続きを済ませます。





メインターミナル内で、インドにやってきて初のマクドナルドを発見したので、

大喜びして即、入店します。



しかし、なにやら様子がおかしい。




メニュー表の真ん中で我が物顔をしてふんぞりかえるフィレオフィッシュ


その周りを彩るマックチキン





あれ……ふつうのバーガーは??




そう、ここはヒンドゥー教(牛を食べてはいけない)が最多で、

イスラム教(豚を食べてはいけない)が2番目に多い国・インド。




牛も豚もダメとなれば、

魚か鶏しか使えないんです……




これにさらに追い討ちをかけるのが、

インドでのベジタリアンの多さ。




そのため、動物性の油を使わずに調理しているため、

とにかく味がしません。




マックチキンを食べても、

揚げた段ボール箱を食べているような食感と味。





ポテトも日本とは違う油で揚げているため、

異常に真っ黄色です。






これまで20ヶ国以上でマクドナルドを食べてきたぼくですが、

間違いなく世界一マズいマクドナルド賞をインドに贈呈します。




これまで、

インドネシアやマレーシアなどのイスラム教国では豚を食べてはいけないのでマックポークがなかったり、

イスラエルのようなユダヤ教国では牛肉と乳製品を同時に食べてはいけないのでチーズバーガーがなかったり、

など色々とありましたが、

ここまで制約の多いマクドナルドは初めてでした。笑





次に乗るのはスターアライアンスにも加盟している、Air India。

さらに西にある、ジョードプルという地方都市に向かいます。

所要約1時間、6000円。





またしても爆睡しているうちにジョードプルに到着。

このジョードプルという街は、

人気漫画ワンピースのアラバスタ編のモデルとなった街として有名。




いまから数日、この街から300kmほど離れたところにあるジャイサルメールに滞在して戻ってきてから、

観光する予定です。






というわけで、今回は観光の中心となる旧市街や城砦は素通り。


空港から約4km離れた、新市街にあるジョードプル駅に向かいます。





駅の窓口で、今夜のジャイサルメール行きの列車のチケットは余っているか、

と尋ねると、



「17時発の23時発があり、所要約5時間だが、

チケットは全て売り切れ、

どうしても欲しければキャンセル待ちで並びなさい」



とのこと。





こちらもどうしても

今夜じゅうにジャイサルメールまで着いてしまって

宿で羽を伸ばしたかったので、

列車以外の手段を探すことにします。





駅前にあった小さな旅行代理店で、

ジャイサルメール行きのバスはあるか、と尋ねると、


「いまからなら15時半発と16時半発がある。

所要は約5時間。」


とのこと。




いまの時刻は15時15分。


あわてて手続きを済ませてチケットを購入、

バス乗り場に向かって乗り込みます。





疲れ果てていたのでまたしても爆睡、

ほぼ定刻通りの20時50分にジャイサルメールに到着。




バスを降りたところからオートリキシャーに乗って、

目星をつけていた宿へと向かいます。





このジャイサルメールという街は、

インドとパキスタンとの国境に広がるタール砂漠のど真ん中にある街。



近代化から取り残されてしまった小さなこの街には大きく2つ見所があります。



1つは街の中心部にそびえ立つ城砦。(翌朝撮影)


2つ目はラクダに乗って砂漠を旅し、砂漠でキャンプする「キャメルサファリ」。




さて、話は戻り、

オートリキシャーに乗って、目星をつけていた宿に到着。




しかし、フロントで聞くと、

その宿は今日は満室だとのこと。



しかし、日本語を少し話せるスタッフが、

完全に悪ノリしている顔をしながら、

「星好きー?いい部屋あるよ!特別に1人50円!」

と言ってきました。





1人50円!? 安すぎん!?

即承諾すると、なにやら準備が始まりました。




そう、その激安宿とは………





屋上!!!!!!

なんと砂漠でキャンプするためのテントを張ってくれました!

いや、アホか!!笑




ただ、自転車日本一周で毎日のように野宿をしていた身からすれば、

この環境はむしろ超高級宿。



お礼を言って喜んで泊まります。





こんなバカな客が珍しいのか、

インド人のスタッフが代わる代わるテントまで遊びにきます。





宗教の関係でインドでは滅多に飲むことのできないビールを入手して、





かんぱーーーい!!!!!



今日は満天の星空を見ながら眠ります、

おやすみなさい!